67minutes DV スタンダード color 日本 2001年
更新日 2014-03-15
差別はある、それでも毎日が忙しい。生きることが苦痛？馬鹿言うな、俺たちだって楽しみはある。プライドもある。恋もするし、歌も歌う。海辺で暮らす僕らの夢は、野球の試合をすることだ。でも８人しかいないから、チームを作ることが出来ない。仕方が無いから二手に分かれて三角ベースで練習する日々だ。そこへまさかの新加入者が現れた。しかし元エリート、俺たちは一般クローン、エリートは別に居場所があるだろう？だが違った、奴はアイデンティティを失って旅をしていたんだ、それはエリートであろうがなかろうが、クローン共通の悩みだ、ならば仲間に入れろ、野球だ、一般人と試合するぞ！だがそんな村をよく思わない一般人もいる。逆にクローンに恋をする一般人だっている。村ではついに一般人との結婚式が行われるが・・・
２１世紀前半、世界を席巻したクローン人間製造技術。優秀な学者、スポーツ選手、美男美女などのクローンが高値取引される一方で、亡くなった子供や恋人のクローンを育てる、自分のクローンを作って夢を託すなどの個人的なクローンブームもあった。しかしやがてさまざまな倫理的、生物学的、社会的問題がクローズアップされ始め、クローン文化は終焉を迎える。
これは一般社会に適応できなかったクローン人間のコミュニティを舞台にした青春映画。
野球と、仕事と、歌と、恋と。
ぼくらも普通の人間と違うところなんかない。哀れまれるのは、ちょっと違う。あんた達と同じだよ。
泣いたり、笑ったり・・・